みんなで作ろう21世紀の大企業!

第1部アントレプレナー大集合

 

第3回 個人カンパニーを作る

 世界的な規模の大競争時代に入ったことにより日本企業もホワイトカラーの生産性を高めなければならなくなった。コストダウンの簡単な方法としてアウトソーシングを採用する企業も急激に増加している。今まで社内でやっていたことを外部の企業に丸ごとあるいはその一部を依頼するアウトソーシングはリストラの切り札として今後も拡大して行くだろう。さらに、電子メールを初めとしたグループウエア技術の導入により企業組織は階層構造から水平構造へと変化し、各ユニットが比較的ゆるやかに結合した企業の外部の組織をも取りこんだネットワーク型組織となっていく。

拡大する競争相手

 サラリーマンにとっては、今までは社内の人間しか競争相手がいなかったのがいきなり強い競争相手が出現することとなる。専門能力とコストどちらも負けてしまうことも起きるだろう。

今まで社内しか見ていなかった人にとっては天災にでも会ったような衝撃である。しかし、準備をしていた人にとっては大きな問題とならないことは言うまでもない。

求められるアントレプレナーシップ

 個人カンパニーの時代のサラリーマンに求められるものは「アントレプレナーシップ」である。

 一般的にはアントレプレナーシップは独立した起業家において論じられてきたが、これからは企業の中にあっても当然こうした精神がより強く求められることとなる。従来型サラリーマンは、「自分自身」を勤め先の企業で包み、そこから与えられた肩書きによって「仕事」だけでなく「個人」の行動も規定してきた人が多いだろう。今後は自分自身があらゆる取引の中心となり有効なネットワークを形成し実行していくこととなる。勤め先企業は外部企業と同様に仕事のイコールパートナーであり、最大のクライアントでもあるのだ。

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「個人カンパニー」を作る

 アントレプレナーシップの裏付けとなるのが個人能力だ。専門的な知識と実行力、そして、実行力を裏付ける提携力である。企業に蓄積されたノウハウをトレースするだけの人間は企業にとって不要となり、優良な「個人カンパニー」だけが企業の中でも存在価値を認められていく。

専門性と提携力が個人の能力を決める

能力開発をしていく上では、企業に頼らずあくまでも主体的に自分のキャリア形成に取り組んでいくことが重要である。そのために、

1.インフラ(Infrastructure業務理解力)として の知識は十分あるか?

2.フロー(Flow業務遂行能力)としての知識は世界で通用するレベルか?

3.ネットワーク(Network提携能力)は、活性化しており常に成長しているか?

4.自分の創造したアイデアを実行できる行動力を持っているか?

5.商品(自分の売り、得意な仕事)は何かをしっかりと把握しているか?

6.商品(自分自身)はマーケットで差別的優位性を発揮しているか?

7.商品の一般市場価値を把握しているか?
(転職するとしたら給料はいくらになるのか)

8.自分への再投資を常にしているか?

を常に考えて行動することだ。

21世紀型の企業とは?

今や企業を取り巻く経済環境は、企業の規模や活動範囲に関係無く世界経済のネットワークの中に否応無く組み込まれてしまっている。自動車や弱電業界の大企業のイメージが強かった「グローバル企業」も世界的な取引の規制緩和によって業種や規模を超えて、すべての企業にグローバル化は拡大することととなったのだ。

グローバル化の一例をあげてみよう。

 金融業界の規制緩和はインターネットを利用した小人数の証券会社を出現させるなどダイナミックな動きとなっている。

農業においてもグローバル化が急速に進展し、商品の輸入だけでなく価格への影響も大きくなってきた。日本の冬の代表的な果物「みかん」が最近値上がりしている。原因はこの冬アメリカを襲った寒波の影響でオレンジが不作となったことが柑橘類の値上がりを招き日本の「みかん」も値上がりしてしまったのだ。

商品としての特殊性を持った一見グローバル化とはなじまないサービス業においても同じ事が言えるだろう。衛星を利用したディジタル放送技術の採用によるTVの急激な多チャンネル化は、映像コンテンツの不足を招き海外からの映像ソフトの大量流入につながった。テーマパークにおいても海外旅行経験者の増加が利用者の要求レベルを高度化させ、世界に通用するテーマパークだけが生き残れる競争環境へと変化させてきた。

21世紀型企業は、地理的な要素で「グローバルスタンダードのグローバルカンパニー」と「グローバルスタンダードのドメスティックカンパニー」の2つに分類できる。各カンパニーを構成するのはもちろん「個人カンパニー」である。

「個人カンパニー」を設立し、うまく経営出来れば、次はバーチャルカンパニーへの挑戦だ。