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第2部先輩企業を研究しよう

 

第12回 ナレッジマネジメントで世界へ・潟hリームアーツ

21世紀の産業界はバーチャルカンパニーの時代に移行するといわれている。これは、企業間の提携はもとより企業内においても社員一人一人の提携(個人カンパニーの提携)が重要となることだ。つまり、バーチャルカンパニーを構成するメンバーの業務遂行能力と提携能力とを最大限発揮できる環境をいかに効果的に作り上げるかが経営戦略の重要なテーマとなったといえる。

 これからは、情報だけでは生き残れない。今日のビジネスシーンに求められているのは情報を超えた「知識」。この知識は、個人の経験やそれに基づく学習やノウハウといった「暗黙知=個人の頭の中にある知識」と「形式知=他人に伝え得る言葉、映像、音を持った知識」に分けられる。重要でありながら曖昧でもある個人の「暗黙知」をいかに「形式知」に置き換え、組織として共有できるか。ナレッジマネジメントとは、個人の知識を蓄積し、共有し、企業の知的財産としてビジネスに生かしていくこと。ナレッジマネジメントの実践こそが、過酷な競争環境における強力な武器となるであろう。 

今回は、ナレッジマネジメント支援システムで世界へ挑戦する潟hリームアーツを紹介する。

ドリームアーツとは

社長の山本孝昭氏は会社設立の意義について次の3点を強調する。

@世界に向けた独創的かつ高品質な製品とサービスにより21世紀の新たなサイバーネットワークとコミュニケーションの発展に貢献する。

Aサイバーネットワークを活用し、多様な人、才能、アイデア、が集まり、それを現実化する社会組織としての企業となる。

Bサイバーネットワークを活用し、時間、距離/国境、性別、国籍や身体的障害等のあらゆる障害に束縛されない職場及び雇用環境を実現する。

ナレッジマネジメント支援システムの特徴

@商品名:INSUITE99
Aコンセプト

「いつでもどこからでも簡単・スムーズ」

B機能の特徴」
・誰でも使える「超簡単」:JavaScriptによるアイコンと文字によるインターフェース。
・組織への「スムーズ」な浸透:すべての機能はサーバーからネットワーク経由で供給。
・「実用的で多彩」な機能:従来型のグループウエア機能(電子メール、スケジューラ、ワークフロー等)を始め、
Webデータベース、Webページジェネレータ等。
・データ送信等「iモード完全対応」:電子メール、スケジュール、伝言メモ等のデー
タ照会・入力からiモード入力画面も簡単作成可能。
・規模に柔軟対応する「スケーラビリティ」:
LinuxベースからUNIXベースまで幅広い人数の組織(15人〜5000人)に対応。
・「コストパフォーマンス」:低価格な導入コストでRDBWWWサーバーが使用可能。

企業プロフィール

会社名:株式会社ドリーム・アーツ、所在地:東京都港区、代表取締役:山本孝昭氏、設立:199612月、資本金:21,650万円、売上高:97年度1億円、98年度28,000万円、事業内容:最新のインターネット技術、コンテンツ、マーケティングを融合させた、多様なオリジナル製品、高付加価値サービスを提供。@インターネット/イントラネットベースの各種ソフトウエアパッケージ製品の販売、INSUITE99INSUITE99forクラスルーム(学校用インターネット総合活用システム)、ISP Solutions(インターネットプロバイダ向けのサービシステムパック)、APDC(個人のデジタル・コンテンツ)を活用したブライダル・グッズの販売、Bインターネットをベースにしたコンサルティング、システムインテグレーション、システム企画・開発、マーケティングの企画・開発・実施、デジタルコンテンツやイベントの企画・開発・実施、 インターネットシステム管理及びホスティング、C技術サポート

主要取引先:NTT東日本、NTTPCコミュニケーションズ、大塚商会、加賀電子、加賀ソルネット、QFRONT、キヤノン販売、デオデオ、電通、凸版印刷、博報堂、日立製作所、富士通ビジネス、松下電器産業。

URL:http://www.dreamarts.co.jp/

資金戦略

山本社長はベンチャー企業の資金調達のポイントを次の3つだという。

@現役のトップエグゼクティブ(いわゆるエンジェル)に出資してもらうこと。理由は資金調達をするにも取引先を開拓するにも「誰がその会社に出資しているのか」で判断されることが多いのが日本の現状。有力なエンジェルに出資してもらうことはベンチャーにとって何よりの財産となる。(創業時の協力者:元インテル会長の西岡郁夫氏、中国地方の大手家電量販店デオデオ社長の久保充誉氏)、
Aベンチャーキャピタル(
VC)の評価を受けること。VCは夢や理念を評価してくれるエンジェルとは違い企業を見る眼は厳しい。事業の方向性や技術的な優位性を具体的な商品、つまり売れる商品とすることができなければVCからの出資は得られない。(973JAFCO出資)、
B事業会社からの出資を得ること。資金だけが目的であれば
VCからだけで十分。しかし、事業展開の上では協力してくれる株主、つまり、事業展開のパートナーとなる企業だ。

資本金推移: 1996 12 資本金1000万円、同月 第三者割当増資2200万円(出資者:エンジェル+個人出資者)199733800万円(同:エンジェル+JAFCO)、86,200万円(同:住友金属、丸紅、デオデオ、凸版印刷、住友信託)、98,600万円(同:JAFCO、デオデオ、ダイヤモンドキャピタル)、1998311,650万円(同:日本VC、住銀インベスト、明治生命C、潟Iカセイ、921,650万円(同:NTTリース、日本生命保険、ミレニア・ベンチャー・パートナーズ、スパークス投資顧問、オリックスC、安田企業投資、第一生命C、三生c、さくらC等)。

夢は世界へ

ドリームアーツは戦略商品INSUITE99を武器に海外市場へ進出しようとしている。2002年には株式の上場を予定。起業家とエンジェル、VCそして企業パートナーが作る夢の実現は近い。