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第14回 今注目のGIS市場で活躍・潟hーン

地図を利用した機械としては、近年急速な伸びを示しているカーアクセサリー「カーナビ」が身近なものとしてある。運転する前に行き先を入力すれば画面や音声ガイド等で目的地へ案内してくれる大変便利な道具だ。しかし、このような大容量データである地図をインターネットやイントラネット上で扱おうとすると通信速度やサーバーの能力等の制約から地図の動きが大変悪くなる。筆者も無料の地図サイトは便利で度々利用しているが、利用するたびにその遅さが気になる。現在表示されている地図の縮尺を変えたり、隣の地域へ移動したりとマウスをクリックするたびにストレスがたまることとなる。このようなネット環境においても使える「高速多機能GIS(地理情報システム)」登場への期待はニーズの増加とともにさらに高まってきた。

今回は、3次元と時間列を加え、多次元制御を可能にした「空間インデックスエンジン」特許により開発した製品「GeoBase」を武器にGISマーケットで活躍する潟hーンを紹介する。

基幹DWHへと変貌するGIS

GISはデジタル地図及び、それに関連する属性情報を管理するシステムという従来的な使われ方から、膨大な異種データベース群と分散した多種の地図、図面、映像等を必要に応じて組み合わせて運用する基幹データウェアハウスの共通デスクトップへと、その役割が大きく変貌しつつある。POSの売上データとの連動による出店計画の作成、物流配送計画の自動化、地中埋設物データとの連携等、GIS活用範囲は広がり続けており「あると便利なシステム」から「なくては困るシステム」になりつつある。

開発コンセプト

GeoBaseは、GISに必要な各種の機能が凝縮されたツールライブラリだ。ユーザーは目的業務に最適なシステムを自由に設計し、GISが必要なところで、GeoBaseの必要な機能だけを使えば良い形になっている。従来の市販GIS製品は、まず製品独自の基本的な使い方が有り、使用目的に応じて使いにくい部分を部分的なカスタマイズで補うという考え方だ。これに対しGeoBaseは、初めから独立した部品の集まりとして、ユーザーシステムよりコールされる事を前提に設計されている。従来のGIS製品では、すぐに使える替わりに、基本的な使い方が最大公約数的に決められており、ユーザーが目的に応じ、希望どおりにカスタマイズするには限界がある。GeoBaseの場合、ユーザーが簡単とはいえ、目的のシステムの基本部を設計製作する必要がある。しかしユーザーシステムが主導権を握っているので、最適な設計が可能だ。例えば、他のシステムと同時に通信しながら動作したり、ユーザーの既存システムから地図を呼び出したりする様な、システムの基本構造に関わる高度な要求にも、非常に柔軟に対応することができる。これが、全国の自治体やエンジニアリング会社に、各種分野向けGIS基盤として、GeoBaseが多く採用されている理由だ。

企業プロフィール

会社名:株式会社 ドーン、所在地:神戸市中央区港島南町、代表取締役:滝野秀一、設立:19916月、資本金:1500万円、事業内容:@アプリケーションパッケージの開発販売、地理情報システム(GIS)構築、GlobalPoint CAD図面管理データベース、Aシステム導入企画/提案(システム企画/開発、ネットワーク構築企画/提案、各種業務改革(BPR提案)、B地理情報システム(GIS)構築、C各種解析/技術計算、共同研究先:京都大学防災研究所、神戸大学工学部・農学部・都市安全研究センター、大阪大学工学部、奈良大学地理学科、近畿大学工学部、千葉工業大学工学部、主要取引先:兵庫県、神戸市役所、(財)日本建設情報総合センター、(財)大阪土質試験所、(財)大阪都市工学情報センター、()大阪市文化財協会、理化学研究所、地震防災フロンティア研究センター、大阪ガスエンジニアリング梶A富士通ゼネラル梶A富士通エフ・アイ・ピー梶A松下情報システム梶A三菱電機梶A三菱電機システムウェア梶A名菱電子梶A西日本電信電話梶ANTTメディアサプライ梶AINSエンジニアリング梶A鞄立情報システムズ、古河インフォメーション・テクノロジー梶A款゙ャステック、パシフィックコンサルタンツ梶A国際航業梶AINA、潟pスコ、樺骰糟嚼ンコンサルタント、舘下コンサルタンツ梶A潟Wェック、潟Yコーシャ、中央開発梶A日進測量梶A応用技術梶A沖縄コンピュータ販売梶A吉井システムリサーチ梶AUTD、鰍ウくらKCS、潟_イケイ、潟~ウラ、鞄d通テック、中央地図梶B

滝野秀一社長から一言

我々ドーンは若くはありますが、大手メーカーに互して業界をリードする優れたソフトウェア製品を市場に投入しています。 当社では他とは違うユニークな発想、旺盛なチャレンジ精神を何よりも大切にします。 年齢、経験に関係なく、自分のアイデアを実現できる環境がここにはあります。

URL:http://www.dawn-corp.co.jp/

GISへの政府の取り組み

次世代GISモデル事業の実施(平成10年度〜平成11年度)、GISの整備に必要なGIS情報源所在調査研究(平成10年度〜11年度)、GISクリアリング機能の在り方の検討、GIS関連情報の相互流通に関する技術開発及び実証実験事業の実施(平成11年度)、XMLをGIS向けに拡張し、GISコンテンツの相互流通用のプロトコル(G−XML)を制定するとともにプロトタイプの開発及び実証実験、高齢者・障害者のためのホームページ簡易制作システムの実証実験(平成11年〜平成12年3月)、自治省国土空間データ基盤整備等実施計画(長期計画)、地域メッシュ統計の作成(平成11年度)、国土庁GIS整備・普及実施計画(平成11年度〜3年間)等。

【定義】GISGeographic Information Systems)「地理情報システムは、地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を統合的に管理・加工し、視覚的に表示し、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術」。(「国土空間データ基盤標準及び整備計画」993月より)

【参考】GIS関係省庁連絡会議中間とりまとめ
URL:http://gisclh.dpc.or.jp/geninf/tyoki0804.html